■杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
■杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)は、漢方ではもっともポピュラーな目の薬です。
漢方では視力の衰えは、肝と腎に関係深い疾患ととらえ、いろいろな言葉でこの関係を表現しています。
「肝は目に孔を開く」・「目は血を受けてものを見る」
肝と腎に働きかけて目の健康状態を改善し、目の充血や疲れをとる妙薬が杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)です。
杞菊地黄丸のベースは、のぼせやほてりをともなう腎陰虚を補う補陰薬である六味地黄丸です。
これに、「菊花(きくか)」と、目に栄養を与える「枸杞子(くこし)」の生薬を加えたものです。
OA化で、目を酷使する機会が増え、ドライアイ、眼精疲労、涙目、かすみ目、目の疲れによる頭痛・めまい・耳鳴りなど、また、
目の中に黒い点が見えて蚊が飛んでいるようにちらついて見える飛蚊症も増えています。
漢方では、腎臓、肝臓が基本と考えられ、杞菊地黄丸は、対象を目においているだけではなく体力低下や疲労感、
足腰の弱りなど腎の機能低下を改善し、肝機能も高め、同時に目の健康を改善するとした漢方薬です。
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